呼吸は切り替わる~名前のない、もう一つの呼吸法~

呼吸 声 歌 心 体 演奏 バランス 整える 緊張 リラックス  潜在能力 聞く 感じる 伝える 存在 表現 充実

🏊水泳と🚲自転車と、あともう一つは何でしょう⁉️トライアスロンの話ではありません❗

https://tonus-mn.jimdofree.com/ HPからもスケジュールはご覧頂けます。またメールによるお申し込みやお問い合わせもこちらのHPからが便利です。

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呼吸のことを生前、私達に優しく伝えてくださった故マリア·ヘラー先生は、

「この呼吸法で育んで行く感覚は、残念ながら水泳や自転車のように、一度身に付ければどんなにブランクがあっても一生忘れない技術とは違うものです」

と、教えてくださいました。

ならば一定のスケジュールに従って、ノルマをこなせば感覚が育つのか?というと、それは違うと思います。そんなやり方は下手をすると「あぁ、今日もやった」と、頭の中だけで満足することにもなりかねません。

鍛えて満足する、しんどいことを我慢して続けていればいつか褒めてもらえる認めてもらえる、これだけやれば誰にも文句は言われないだろう。

私達はちょっと油断するとこんな言葉がぴったりの動き方や働き方になってしまいます。

かと言って、“無理をすることはない”の考えがある閾値を越えると、“出来るのにやらない”状態に変わってしまいます。

こうなってしまった時に人は、背中の力を緩めるという権利をすっかり忘れてしまい、それがそのまま、自分が生かしてもらっているこの世界に還元できる奉仕の能力とその可能性を、一切目覚めさせない枷となっていることに全く気付けなくなってしまいます(※気力が充実せずにダラっとしてしまっている状態、このような時は確かに姿勢が悪くなっているので背中が緩んでいると思うかも知れませんがそれは大きな間違いで、きっと見た目が曲がっているだけで、背中の中身はバッキバキに固くなっている筈です)。

もう一度最初の部分、マリア先生の言葉をよく読んでください。感覚が育つには、やっぱり多くの方と共に“可能な限り”実際に体を動かすことで、出来ている積もりの頭と、忘れてしまう体の実際に気付き、初めて発展させることが出来るのです。今一度この“可能な限り”というところに弛みがないかを確認することが大切だと思います。

幸いなことに、少しでも経験した人が再び“何もかも忘れて”取り組み直す時、その時には例え少ない経験でもそれまでのことがしっかりと生きていて、単なる初心者としてではなく継続して行ける、そんな不思議なことが起きるのもまた事実なんです。

マリア先生の遺された言葉の中には幾つも印象深いものがありますが、今回取り上げたこの言葉の影響は、一瞬たりとも途絶えたことはありません。勿論、自分自身への戒めとしてもそうなんですが、加えて特に、何年か続けている中で気が付くと本当に呼吸法をやっている時間が減少してしまっている方々や、呼吸の学びに一段落着けて、それを“忘れないようにして”歌や何かに生かそうと言う人に取って非常に大切なものです。よく味わって頂けなたら本当に嬉しく思います。せっかく出会った呼吸法を決して頭の中だけで完結してしまわないように、心からの願いです。

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↓今日のこれは完全に脇役、単なる序でです。

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