ほんの少し、本当に僅かながら風の感触が秋めいたように思います。夕方以降は秋の虫の音もいつの間にか聞かれるようになって来ました。昨年までのように番号の若い台風が連続で列島を襲うことは今のところありません。
今日は今月2回目となる大船ワークショップの日でした。
参加してくださった方は四名で、午前午後に振り分けることはせず、いつものように対人間に適当な間隔を取ってワークを楽しみました。
人によっては背中の力を抜くワークが今日は特に印象的に効いたようで、というのも前回迄よりも、「こんなにも緩んで良いんだ」という範囲まで充分に力を抜くことが出来て、普段の氣の張った状態とは真逆の“境地”に浸ってしまってある意味気持ち良過ぎて大変だったと思います。
それで、それだけ背中の脱力が実現出来たなら、「息は能動的に吸いに行かなくてもちゃんと体の中にやって来てくれる」ことを体得し易くなります。
息を吐くという作業の終わりがそのまま息を取り込む自然なタイミングとなり、それは体に任せてしまいさえすれば、完全にオートマチックに体がやってくれることです、というのを楽しみながら沢山時間を割いてやってみました。
そして次に、肩にのし掛かる重圧をポジティブなエネルギーに変換する、そんな観念的なことを絵空事ではなくしっかりと体の使い方へと連結するようなワークも久しぶりに試みました。
もうその辺りで終了時間だったのですが、その後にもう一つ、パフォーマンスしている人を我が事として感得し補助する、これはよく個人セッション等に於いて僕がアドリブでやる手法なのですが、それを皆さんにもやってみてもらいました。
見ようによっては物凄い特殊なテクニックとも取れるかとは思いますが、理屈を捨てて“気楽に適当にやる”ことが出来れば誰でも出来るということを実体験として味わってもらいました。
こういうのをやると一見場が乱れてカオス状態みたいになっていると端からは見えるかも知れませんが、実は皆が其々に童心に帰ったように思い切り実験を楽しんでくれているのが分かり、微笑ましくもあります。
こんな盛り沢山な内容の横で、今日も犬や猫はよぉ~~~く寝てました。時には夢を見ている事もあったようで、人間側からのワークによるリラックス感が伝わっているとも言えるでしょうし、犬猫達のその安心し切った姿がこちらに相乗効果をもたらしてくれているとも感じます。
この会に集まる人が僕も含めてウィルスの事なんか全く気にもせず夢見心地の中でただ快楽を貪っている訳では勿論ありません。
こんな閉塞感の中にあって、例え僅な時間でも定期的に共に呼吸を味わって、生きているのを確認すること、そっちの方を取る人が集っている、そういうことだと思います。
オンラインでもこの大船の会でも、そのように生きている証を明確にする、そんな貴重な時間を共有させてくださる皆さん犬さん猫さんに今日も感謝です。
↑これらの画像は今回のではなく前回のものです。ガラスの冷んやり感がたまらなく気持ち良さそうです。