呼吸は切り替わる~名前のない、もう一つの呼吸法~

呼吸 声 歌 心 体 演奏 バランス 整える 緊張 リラックス  潜在能力 聞く 感じる 伝える 存在 表現 充実

叫びました!なんとかなりました! ~心に再び歌の灯がともる~①

f:id:nakayama-att:20160409194405j:plain

またまた先日のライブで歌った後の感想です。

なんで今回歌った後にこんなにも次々と言葉が出て来るのかと申しますと、ちょっとした壁を乗り越えたからであろうと思っています。

昨夏のミトミライブが約7年振りの開催で、実はその1~2年ほど前に、友達の結婚パーティーで歌う機会がありました。その準備で一人で歌ってみた際に、高い声を出そうとすると、右側の声帯が振動してくれていないことに気付いたのです。元々声の調子の波が激しいタイプで、そういうこともあって声と呼吸法に辿り着いた経緯があり、少々のことでは驚きもせず当たり前に対処出来ていたのですが、この時に気付いた不調というか違和感は、それまでに感じたものとは違い、どうも自分の想定外、コントロール下ではない所から来る得体の知れないものでした。本番になればいつもなんとかなる、否それ以上の声が出ることが身上だったのに、結局パーティーでは音響の方が当初は掛けないはずだったリバーブを急遽掛けざるを得ない、それくらい声に響きが乏しい状況でした。

その状態は昨夏の本番まで回復することはなく、ミトミさん作「白銀のプロムナード」に関しては、本来の調子ならもう少し高いキーで歌っていただろうと思え、非常に残念な結果だったのです。

それから最近まで、何をどう改善して来たのかと言いますと、その声帯の不調に惑わされたり振り回されたりせずに、呼吸のレッスンを皆さんと共に続けること、指導しながらその言葉を自分自身にも伝えるように、自分の身体と呼吸が一致している時間を出来るだけ長く持つこと、そのことだけに以前にも増して真摯に取り組んだということでしょうか。

職業柄あってはいけない種類の皮肉ともいえる不調は、きっと与えられた試練だと受け取り、そんな時こそ今一度自身の呼吸に立ち返り、慌てず騒がずで乗り越えられたこと、それが本当に嬉しくて書かずには居られないのです。

だからまだ続きます。この不調よりもっと前から、歌の灯が心の中で消えてしまっていた長~い時期からの今回の復活なのです。

 

※10月1日(土) 第十一回 ミトミライブに出演します!!

 

叫びました!なんとかなりました!③

f:id:nakayama-att:20160406185721j:plain

まずは上の写真・・・お抹茶を頂いている訳ではなく、ハーモニカをホルダーにセットしているシーンです。

それはそうとして、この長くて薄っぺらな弾き語り人生の中で、今回初めて歌詞(コード付)を見ながらライブをやりました。

子供の頃、陽水さんや拓郎さん、その他いろんなフォーク歌手のジャケット写真等で、入り組んだマイクスタンドや譜面立ての中で熱唱している場面を見て、そういう絵面にも憧れていたものですが、いざ歌の勉強を始めてみると、「歌詞を見ながら歌うと感情が込められないからなるべく見ない方が良い!」というような言葉を、どこかの場面で誰からともなく聞いたような聞かなかったような・・・。そんなあやふやながらも執拗な残響のせいで、これまでライブでは一切歌詞を見ながら歌ったことはありませんでした。

でも今回やってみて分かったことが二つありまして、まず譜面台の一部がマイクスタンドによって死角にならないよう工夫するのが意外と大変だったこと。歌っている時の首の角度とハーモニカを吹く時の首の角度も違いますし、ちょうど良い姿勢とマイクの位置、そして一番歌詞が見えやすい角度等々、セッティングに時間が掛かりました。

そしてもう一つ ー こっちが重要!ー は・・・・・・・、「歌詞を見ながら歌うと感情がこめられない」というのは全くの迷信・デタラメだったということ(怒)。

だいたい朗読する時は丸暗記なんかしないで目の前の文面を読んでますよね?あれで感情が込められないんだったら可笑しいでしょう?今回歌っている間もそれと同じで、一言一言その都度作品との深い交流が持てたようで、これまで我慢してきたことがバカバカしく思えました。

そもそもライブで取り上げるくらいですから大好きな歌ばかりで、歌詞カードを見なくてもほとんど歌詞を覚えてしまっていますが、カポに頼って同じようなコードばかりでギターを弾く身にとりましては、コードネームを要所要所でちょこっとカンニング出来る安心感!!は、何ものにも代えがたく感じられ、それが更に歌うことへの集中力を倍増させてくれたとも思いました。もう病みつきです、やめられません!!

松山千春さんは、「俺は歌詞覚えられないから。歌詞見ないと歌えないから。でもそれだと見栄えが悪いっていうんで俺紅白には呼んでもらえないの(笑)」と冗談めかして仰っていますが、逆立ちして歌おうがどんな身振りで歌おうが、歌手が勝負するのは歌そのものであって、歌が凄ければそれで良いと思うんですけどね。一時期衣装で競い合ってる方々と、それに期待して盛り上がってたような風潮もありましたけど、聞きたいのはシンプルに、ただただ良い歌なのだと思うのです。

※10月1日(土) 第十一回ミトミライブ

当日は夜7時まで仕事をさせてもらって、それからタクシーで笹塚へ向かうパターンとなりそうです。これは昨夏の再現ともなりますが、今回ちょっと違うのは、その後特に夜行バスに乗る等の予定はありませんので、遅れて参戦⇒なのに偉そうに5~6曲またはそれ以上?たっぷりと歌わせて頂く予定です。そんなんでミトミさんが付けてくれたあだ名が、“ タクシー・スター ” です。

 

 

 

叫びました!なんとかなりました!②

f:id:nakayama-att:20160403130857p:plain

今回は本当にたくさんの、普段からお世話になっている方々に来て頂きました。

ライブの後、感想を聞く行為と言うのは酷だとは分かっていながらもついつい尋ねてしまうものです。こちらの思いが歌に乗せられて伝わっているならば、この上なく心地好いコミュニケーションとなりますが、そうでない場合は聞いて下さった方にとっては出来れば避けて通りたい時間かも知れません。

そんな中、「リラックスしてよく歌えていた」という感想は、一見すると嬉しい褒め言葉なのですが、私の職種から考えるとちょっと苦笑いとなります。

普段呼吸と声のレッスンを重ねさせて頂いて、そこで何を伝えているのかと言えば、肝心な時こそぶれない自分としてそこに居るということだと思っています(身体を見ることでそこに確かに存在していることの再確認となり、同時に呼吸が整っていてそこに既に声も準備されている)。

それを偉そうに?説いている立場の人間が、リラックスしてよく歌えているのは出来て当然だと思っていますので、そこだけを褒められると若干物悲しく感じてしまいます、贅沢ですけど・・・。

その点直接のお知り合いではない方々に、歌の伝わり具合や声について、また選曲のセンス等に関してたくさんお褒めの言葉を頂いた時は、「歌いに来て良かったぁー!」と思わず拳を握り締めてしまいました。特に、マネージメント関連の著書で有名な某氏に「また是非聞かせて下さい」と言われた時には飛び上がって喜んでしまいました。

今回、初めから終わりまで本当に周りの雰囲気から景色も全てよく見えていて、心から歌いたい歌を心のままに披露することが出来たという実感がありましたので、少々手前味噌な舞い上がった内容であることをお許し下さい。それくらい充実感があったんです。

この日の観客動員数はお店が始まって以来の新記録だったそうで、早くも次回開催日が10月1日(土)に決定しましたことを、ご報告致します!

叫びました!なんとかなりました!①

f:id:nakayama-att:20160402123506j:plain

昨年の夏に引き続き、また笹塚のBlue-Tさんで歌わせて頂きました。

前回は夜の8時まで仕事、その後タクシーで駆け付け2曲歌ってすぐ個人的理由で夜行バスへ・・・という流れだったせいもあり、ゆっくりと腰を落ち着けて歌えた感じがしませんでしたが、今回は開場前から準備も整え、本当に自分のペースで好きなように歌わせて頂きました。主催者のミトミさんと、お忙しい中お集まり頂いたお客さま方に、心から感謝申し上げます。

これまでにも増して、練習というものをほとんどやらずに本番を迎えました。

聞いて下さっている皆さんが居る前で歌う声と、一人で練習している声が同じであるならば、大勢の皆さんに嘘をついていることになりはしないか?と感じるものですから、執拗にリハーサルはやりません。案の定、今回も本番で最も声が出ました。曲によってはキーも少し高くなります。10年前に歌っていたような、若い叫びのようなエネルギーはもう今は無くて、話すように静かに歌うことになるのかなぁ~などと思いながら、そういう想像をして一応の調を決め、それに合わせてハーモニカも選ぶ訳ですが、本番皆さんの前に座って軽くMCをしている間に身体が繋がる感じに気付き始め、ごく自然に最も心地好く感じる高さで歌い出す準備をしている自分が居ました。それは練習をいくら繰り返しても出会えない自分です。

個人的には、歌の練習ほど無駄で喉の健康に悪いものはないと、最近では特にそう感じていたのですが、今回更にその思いを強くし、確信が持てたように思います。

色々な人生経験を経て “ 叫んでもどうにもならないこともある ” という事実を噛み締めるような感慨を抱いたのが昨夏に歌った後でした。ですが、何故か今回はまた若返り、 “ 叫べば伝わるかも知れない ” という野望のようなものが再燃していることに自分で驚いています(笑)

またライヴに出ます!!

f:id:nakayama-att:20160305124045j:plain

以上のように出演します。主催者のミトミさんからは、好きな曲を適当に好きなだけ歌って下さいとの優しいお言葉を頂いています。

子供の頃、テレビから流れて来て何度も耳にし、心に残っているような曲をやりたいなぁ~、とは思っていますが、はてさて当日には一体どんな曲を歌っているのか?

お時間のある方は、是非聞きにいらして下さい。お待ちしております。

インフルエンザ

f:id:nakayama-att:20160213140416j:plain

2か月以上もブログを更新せずにいましたら、そのうちインフルエンザにかかってしまいました。ここ数年風邪らしい風邪も引いたことが無く、野口整体野口晴哉先生が書かれた『風邪の効用』の考えからすると、「たまには風邪でも引いて身体をリセットした方が良いのかも」などと感じてはいましたが、インフルエンザは想定外でした。

インフルエンザを、きっちりと法定伝染病という共通の認識で持って対応するようになって来たのは割と最近のような気がしていて、子供の頃は学級閉鎖というようなやや後追い式の対応はあったものの、解熱後〇〇日間は出勤自粛というような厳密なルールは、昔は無かったように記憶しています。

1月28日木曜日の夜、ちょっと乾燥していて嫌だなと感じる部屋で長時間、人の集まりに参加していました。その後喉に違和感を感じながら帰宅し、翌朝情報番組でインフルエンザの特集をたまたま視聴しました。夜にインプロ講座、土曜日には久し振りで物凄く楽しみにしている広島出張講習を控えており、気合で風邪なんか引いてないモードで押し切るか、周りの方々への迷惑を第一に考えて念の為に病院で検査をしてもらうか5秒程考えましたが、たった今観た番組が後押ししてくれたのと、最近少しは気配りが出来るように成長したようで、面倒臭がらずに病院へ行くことにしました。多分インフルエンザではないだろうから、寧ろその太鼓判を押してもらいに行くような積もりだったのですが・・・、ものの見事に陽性反応が出てしまい、結局はインプロ講座・広島出張・翌日曜日・その週の水曜日と、レッスンを全てキャンセルし、関係の皆様に大変なご迷惑をお掛けすることとなってしまいました。

お薬の処方で幻覚症状云々と説明され、気分的に抵抗感が出ましたので結局薬は断ることにし、栄養のある食事と安静にしていることで乗り切りました。熱は初日の夜こそ38.3℃で、その後すぐに微熱程度に下がってくれましたが、目や身体の節々の痛みは少々堪えました。

法人化以前の兼業時代から合わせまして、呼吸法のお仕事を初めてキャンセルしたことになります。注意を怠ったとか、特に油断していたような感じは無いのですが、呼吸法を皆様に伝えるという立場としては、最近少しハイペース過ぎたのかも知れないと、そういう反省の気持ちは現れました。回数の多さよりも、自身のコンディションをも含めた内容の充実にこそ、もっともっと留意すべきなんだと。

本当になぁ~んにもしないで一週間過ごせたことを、徐々に還元して行きたいと今は思っています。

あ!それから、通販生活で『のどミスト』注文しました。

ちょっと息抜きに懐かしい写真 “ む ”

f:id:nakayama-att:20151202175228j:plain

f:id:nakayama-att:20151202175241j:plain

8/28分に茶柱の写真をUPしましたが、今回はもっと珍しいものを。

6~7年位は前でしょうか、知り合いの役者さんと中華料理店で食事中にお茶を注いだ時のこと、何気なく茶葉が沈んで落ち着くまでのほんの一時、じっと見詰めていました。

するとどうでしょう、逆回転映像でも見ているかのように茶葉が集まって、平仮名の “ む ” の形に落ち着いたのがこの写真です。

「うわっ、これ見てこれ見て!!」と一緒に居たその知り合いに見せただけではもったいないので、店の人にも見てもらいました。

店の人「えっ?自分でやったんですか?」

  私 「何言ってるんですか、こんな細かいこと出来る訳ないでしょっ!」

店の人「・・・はっはっはっ・・・???」

というような訳の分からないやり取りをして、そして再び知り合いの人と二人でじっとこの むの字 に見入り、「何かのメッセージかもね、うぅ~ん」等と唸ったものです。

古い写真データを見直していたら久し振りに出て来た写真・・・、こういう話題の方がブログらしくて良いのかも知れません、たまには。