呼吸は切り替わる~名前のない、もう一つの呼吸法~

呼吸 声 歌 心 体 演奏 バランス 整える 緊張 リラックス  潜在能力 聞く 感じる 伝える 存在 表現 充実

探偵!ナイトスクープ

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大阪·朝日放送(ABC)の看板長寿番組「探偵!ナイトスクープ」で趣味関連の内容が放送されると聞き予約録画しました。東京ではMX局で何周遅れかで放送されている為、結局目的の回ではなかったのですが、代わりに“声”に関して物凄く示唆にとんだ内容がサラっと含まれていて驚きました。

周辺地域でたまたま出会った人々に、通天閣のてっぺんから思いのたけを叫んでもらおうという企画で、その中の一人に吃音で悩み続けている少年が登場し、一言一言たっぷりの間を取りながら溜まった思いを叫び、最後に「吃音の辛さを分かってくださーい!」と大阪の街に向かって出し切ります。そして叫びを促した探偵(真栄田賢さん)に包容され、後ろで見守っていた彼のお母さんも労いの言葉を掛けます。もうこの辺りではこちらの胸の奥にも熱いものが込み上げて来て、ただ無言で(独り暮らしですから基本無言です✌️)画面に見入ってしまいました。

その前後には個性的なディープ大阪キャラが何人も登場し爆笑·失笑の連続で、シーンとしてはそれだけなのですが、VTRが終わりCMに入る前の出演者間のやり取りで、後日この吃音の彼から電話(きっとこの自分から電話を掛けて来ること自体が凄いと思うのですが···)があり、通天閣での叫びのあと、吃音がすっかり治ってしまったとの報告が明かされます。

わたしの周りには、ここに登場した彼と同じように悩んでおられる方がたくさんいます。またわたし自身は吃音という症状こそありませんが、広い意味で体や態度が別の方法で同じような方向性の表現をする、それを感じながら生きている者の一人です。何か少しでも支え合えるように、こんな細やかなバラエティー番組のワン·シーンでも何らかのヒントになればと、これから何度も見返してみる積もりです。が、それにしても回を間違えて録画したら当初の目的よりも凄いものを頂いてしまう、この偶然?というか見えない力の配慮にただただ驚くばかりです。

探偵!ナイトスクープ

https://www.asahi.co.jp/knight-scoop/archive.html?datetime=20190400

2019年4月12日(金)放送分

通天閣の上から叫ぶ(真栄田 賢 探偵)

※見逃し配信TVerといのがあるみたいですが、この回の配信期間は残念ながら終了しているようです。

この春も広島にてワーク会を開催させて頂きました🐫

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先にお断りしておきますと、レッスン風景の写真は撮り忘れました。今回は集合写真も上手くタイミングが合わずグダグダ感満載で断念しました。それでいきなり駱駝のどアップでゴマ化してみましたが、今回も広島は横川駅の「駱駝カフェ」さん2階を、声の文化普及協会·和田さんのお世話によりお借りし、約3時間のワーク会を開催させて頂きました。

前回·前々回から継続の方、更には初めて広島にお邪魔した時からほぼ毎回ご参加の方々まで8名もの皆さんにお集まり頂きました。

もちろん初めての方や、中には決して体調が万全とは言えない方もおられましたが、思い切ってワークに取り組んでくださいました。

よくお伝えすることの一つに、一見常識外れで突拍子も無いような事をご提案しているように見えて、よく味わってもらうとそれらは全て“基本”であり“私達の中に元々備わっているもの”だと分かってもらえるものです。

今回も、頑張って頑張って生きているうちに多くの人の心も体も何故か勘違いして忘れてしまっている事に対して「ホントはこうじゃなかったですか?」と、たくさんの問い掛けをさせてもらいました。

わたしはわたしの器の中である程度の経験と現時点での答のようなものをぼんやりと浮かべながら皆さんのことを見ているのも事実ですが、良い意味でそのような予測を見事に裏切って、その人特有の感覚で全く新しい世界観を表現されているのが見えた時、そんな時の景色(=レッスン風景)の素晴らしさは、本当に自由である権利を再確認できた時に人間が醸し出す最高の輝く瞬間のように思えてしまいます。

そのような営みを重ねながら、いつもより体の内側が広く豊かになって行くのをゆったりじっくり味わって頂きました。

ここでの“私”の自由で豊かな感覚は同時に“貴方”や周りの事物をも含めた全てと深く通底した感覚でもあるように思いました。

広島の皆さん、今回も色々な事情を抱えながらもこのワークへの参加を選択してくださり誠にありがとうございました。

早ければこの秋に、それか来春にも、また皆さんと呼吸のワークを楽しめればと願っております。また次回も、どうぞ宜しくお願い致します。

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f:id:nakayama-att:20190427233515j:imageSee you next !

 

 

トークイベントに行ってきました

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4/21(日)柏の葉キャンパス駅(つくばエクスプレス)の蔦屋書店にて、対話師·山内ちえこ先生トークイベント·サイン会が行われました。

先日このブログでもご紹介しました、ちえこさんの本をテーマとしたイベントです。

会場にはちえこさんの現在のお知り合いは勿論、以前の人生におけるお知り合い!もちらほら居られたとのことで(笑)、冒頭から不思議な和やかさが醸し出されていました。

お話は出版を担当された方との掛け合いも交えながら、これらの本が世に出る、産まれるに至った経緯が、興味深いエピソードを盛り込みながら楽しく、また感動的に語られました。

集まった皆さんも常ににこやかな表情で、時には「うんうん」と深く頷きながらお話に聞き入っておられました。

サイン会では希望者お一人お一人にゆっくりと時間を掛けて丁寧に“対話”しながらペンを走らせるちえこさんの姿が、これがまた素晴らしく印象的でした。

更にその後の個別相談コーナーでは希望者多数で抽選扱いとなる盛り上がりようで、わたしはそのタイミングで会場をあとにしました。

お天気にも恵まれ、周囲の環境も素晴らしい場所で心地好い時間を過ごさせて頂きました。

心と体とそして魂も、ちょっと贅沢な小旅行を楽しませてもらった、そんな気分です。

 

きっぱり断ることの大切さ

ここ最近、芸能プロダクションのオーディションを受けてみたり、全く予定外に声のインプロヴィゼーション(即興演奏)を披露する機会に恵まれたりと、その場その場での対応力が錆び付いていないか?を確認するような体験が重なりました。

必要な時に必要な表現が自然に口をついて出て来るか?これを計るバロメーターとして「気持ちの乗らないことはきっぱりと断る」というのもかなり重要視しています。

今現在、レッスンの為の固定した拠点を持てていないことで多くの方にご不便ご心配ご迷惑をお掛けしています。支えてくださる皆さんが居なければこのような活動は一日たりとも成り立ちません。

そんな中、そのような心配事を解消してくれそうな申し出があっても、その提案者が、呼吸を通じて深いレベルで成長して行こうとする営みには相容れないものを“学び”だと勘違いしているならば、そこに心を打つような響きは聞こえません(でした)。だからきっぱりとお断りしました。

片付けの魔法の近藤先生もこういうことを仰ってるのではないでしょうか?因みにわたしの部屋は全く片付いてはいませんが。

一見調子の良さそうな話と相手の勢いに惑わされることなく、自身の呼吸と感覚に委ねて大事な決断をする。そして断る必要がある時には体裁など気にせずきっぱりと断る。これも普段皆さんと共に取り組ませてもらっている日頃のレッスンの成果だと思っています。

わたしの場合、成り行きとはいえ結果的に自分の感覚に合わない、我慢の世界から解放させてもらえたという経緯がありながら、またのこのこと甘い言葉に乗せられてそのような居心地の良くない仮の棲みかに戻るという愚行だけはやってはいけないと、心から思いました。

 

 

モリーとトリーが教えてくれる大切なこと

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↑向かって左がモリー、右がトリー(共に♀)

本日も高野台の個人宅様をお借りしてワークを行いました。

写真は何ヵ月も前の使い回しで申し訳ありませんが、いつもレッスンを間近で見守ってくれている保護犬達です。

以前にも触れましたが、回を重ねる毎に家族以外の人への恐怖心を克服し「中には怖くない人間もいる」ことを理解し始めてくれるようになりました。

ここのところ帰りは大船駅まで徒歩に切り替えバスの時間を気にしなくても良くなったことで滞在時間が増したこともあり、今回などはレッスン後にモリーがすっかり慣れてくれ背中や頭を撫でることを許してくれました。

一方のトリーもかなり距離感が縮まりすぐ横を通り抜けたりもするのですが、目と目を合わせてスキンシップを図ろうとすると逃げてしまいます。

ところが、その存在を全く気にせずに他の方々と話し込んでいるといつの間にか足元に来ていて膝の辺りや手の指先をクンクンと嗅いでいることが多くなりました。

色々なことがこれと全く同じで、意識すればするほど離れていってしまうことがあります。

例えば歌を一所懸命練習している人であればハイトーン·ヴォイスやロング·ノート。

もっと生活に即したことであれば、理想の人との出会いや夢のように安定した高収入など(笑)

無心に何かを楽しんでいれば安らぎはいつの間にかそっと近くに存在するもの、そんなことをトリーは貴重な生涯を掛けて人間に教えてくれているのかも知れないとしみじみ感じ、鶯やその他野鳥の声を聞きながら大船駅まで今日は気持ちよく歩いたのでした。

※野鳥の声を辿ると木々の隙間にちゃんと姿を確認出来ました。「嗚呼、ええカメラがあれば撮影してブログにも載せられるのになぁ~」と、先程の教訓は何処へやら、舌の根も乾かぬうちに無い物ねだりが口をついて出てしまいました。

 

いけばなを見てきました

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新宿の小田急百貨店本館12階マンハッタンヒルズ(レストラン街)にて開催中の「いけばな雪舟流 マンハッタンヒルズに春をいける」を見に行ってきました。

呼吸法の受講生でもある小谷さん(イタリア旅行の写真を以前このブログでご紹介させて頂きました)の作品が今回も展示されており、もう3~4年連続で同展に足を運んでいます。

普段から楽しそうにいけばな教室での体験談をお話くださったり、レッスンに花をお持ち頂いたりと、本当に楽しんでおられるのが伝わります。

名前にも雪舟流の“雪”の一字が入り、展示場所も副家元の横へと出世?されていましたが、そのような事は別にして、小谷さんそのものが素直に花から滲み出ているようです。

4/1(月)まで開催中です。

いけばな雪舟

http://sessyu-ryu.com/

info@sessyu-ryu.com


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やっぱり即興は即興で

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本日、受講者のお一人がお仲間との小さな声楽の発表会に誘ってくださり虎ノ門まで行ってきました。

ただの観客として大人しく座っている予定でしたが、即興演奏に駆り出されて正真正銘本当に即興で(即興と言うからにはそれが当たり前なのですが)声のパフォーマンスをさせて頂きました。

即興演奏=インプロヴィゼーションといって、全くなんの取り決めもなく、今回は誘ってくださったそのご本人と二人で“声のみ”で5分弱位だったでしょうか、気持ちよく心の赴くままにあらゆる声や奇妙な音を発しました。始まるのもどちらからともなく始まりますから、聴衆の中にはもう始まっているのに気付かないこともあります。終わるタイミングも当然、何の打ち合わせもなく終わりを見付けて行きます。そのスリルがたまらなく楽しく、この快感を一度覚えてしまうと多くの方が病みつきになってしまうでしょう。今日も本当に楽しませて頂きました。

でも実はこういうシチュエーションこそが、わたしの理想なんです。普段から進んで表現活動をしていなくとも、「何かやって」と依頼が来たら即対応する、ぼやーっとしていても必要な時直ぐに準備万端の状態になる、これが大事かなぁ~と思っています。

先日はオーディションという場を利用して対応力が錆び付いていないかを確認しましたが、今日のは本当に即興中の即興。醍醐味を味わせて頂きました。

それでもこの即興、なかなか理解してもらえないこともあります。即興って言ってるのに打ち合わせしようとする人が居たりとか(笑)それから聞く側でも、演奏が最後までぎくしゃくしていたり演者に固さがあったりすると不満を感じたりとか。そのようなことも全部引っくるめて即興だとも言えるのですが。全て聞き手の予想の範囲内で終わるならそんなつまらない“即興”はないですけどね。

その昔A猪木さんとモハメッド·アリが戦った時に世紀の茶番などと叩かれたりもしましたが、何の打ち合わせもなく真剣にただ感性に従ってやるしかない状況下では、あのようにもなり得るということなんですよね。

今日お聞きくださった皆さんは、目をまん丸くしながらもかなり喜んでくださり、呼吸法スケジュールのお問い合わせまで頂きました。

実際の歌とか今回の即興のようなことをもっともっと披露して聞いて頂くことも大切だと実感致しました。

また、即興(インプロヴィゼーション)を皆さんにお伝えしながら楽しむクラスも復活させようと思っています。

※写真は虎ノ門金刀比羅宮です。


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