呼吸は切り替わる~名前のない、もう一つの呼吸法~

呼吸 声 歌 心 体 演奏 バランス 整える 緊張 リラックス  潜在能力 聞く 感じる 伝える 存在 表現 充実

再掲載その8「叫びました!なんとかなりました!①②③」

f:id:nakayama-att:20200509204443j:image
昨年の夏に引き続き、また笹塚のBlue-Tさんで歌わせて頂きました。

前回は夜の8時まで仕事、その後タクシーで駆け付け2曲歌ってすぐ個人的理由で夜行バスへ・・・という流れだったせいもあり、ゆっくりと腰を落ち着けて歌えた感じがしませんでしたが、今回は開場前から準備も整え、本当に自分のペースで好きなように歌わせて頂きました。主催者のミトミさんと、お忙しい中お集まり頂いたお客さま方に、心から感謝申し上げます。

これまでにも増して、練習というものをほとんどやらずに本番を迎えました。

聞いて下さっている皆さんが居る前で歌う声と、一人で練習している声が同じであるならば、大勢の皆さんに嘘をついていることになりはしないか?と感じるものですから、執拗にリハーサルはやりません。案の定、今回も本番で最も声が出ました。曲によってはキーも少し高くなります。10年前に歌っていたような、若い叫びのようなエネルギーはもう今は無くて、話すように静かに歌うことになるのかなぁ~などと思いながら、そういう想像をして一応の調を決め、それに合わせてハーモニカも選ぶ訳ですが、本番皆さんの前に座って軽くMCをしている間に身体が繋がる感じに気付き始め、ごく自然に最も心地好く感じる高さで歌い出す準備をしている自分が居ました。それは練習をいくら繰り返しても出会えない自分です。

個人的には、歌の練習ほど無駄で喉の健康に悪いものはないと、最近では特にそう感じていたのですが、今回更にその思いを強くし、確信が持てたように思います。

色々な人生経験を経て “ 叫んでもどうにもならないこともある ” という事実を噛み締めるような感慨を抱いたのが昨夏に歌った後でした。ですが、何故か今回はまた若返り、 “ 叫べば伝わるかも知れない ” という野望のようなものが再燃していることに自分で驚いています(笑)

◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈

2016年4月2日の記事でした。

◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈

f:id:nakayama-att:20200509204458j:image
今回は本当にたくさんの、普段からお世話になっている方々に来て頂きました。

ライブの後、感想を聞く行為と言うのは酷だとは分かっていながらもついつい尋ねてしまうものです。こちらの思いが歌に乗せられて伝わっているならば、この上なく心地好いコミュニケーションとなりますが、そうでない場合は聞いて下さった方にとっては出来れば避けて通りたい時間かも知れません。

そんな中、「リラックスしてよく歌えていた」という感想は、一見すると嬉しい褒め言葉なのですが、私の職種から考えるとちょっと苦笑いとなります。

普段呼吸と声のレッスンを重ねさせて頂いて、そこで何を伝えているのかと言えば、肝心な時こそぶれない自分としてそこに居るということだと思っています(身体を見ることでそこに確かに存在していることの再確認となり、同時に呼吸が整っていてそこに既に声も準備されている)。

それを偉そうに?説いている立場の人間が、リラックスしてよく歌えているのは出来て当然だと思っていますので、そこだけを褒められると若干物悲しく感じてしまいます、贅沢ですけど・・・。

その点直接のお知り合いではない方々に、歌の伝わり具合や声について、また選曲のセンス等に関してたくさんお褒めの言葉を頂いた時は、「歌いに来て良かったぁー!」と思わず拳を握り締めてしまいました。特に、マネージメント関連の著書で有名な某氏に「また是非聞かせて下さい」と言われた時には飛び上がって喜んでしまいました。

今回、初めから終わりまで本当に周りの雰囲気から景色も全てよく見えていて、心から歌いたい歌を心のままに披露することが出来たという実感がありましたので、少々手前味噌な舞い上がった内容であることをお許し下さい。それくらい充実感があったんです。

この日の観客動員数はお店が始まって以来の新記録だったそうで、早くも次回開催日が10月1日(土)に決定しましたことを、ご報告致します!

◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈

2016年4月3日の記事でした。

歌を褒めてくれたのは“もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら”の著者:岩崎夏海さんでした。

その流れでこのライヴの次の回には林家つる子さんという可愛らしい落語家さんが出演し、『もしドラ』がテーマの創作落語を披露してくださいました。つる子さん、少しずつ有名になって来てますが、僕のことなんか覚えてないだろうなぁー。

◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈

f:id:nakayama-att:20200509204510j:image
まずは上の写真・・・お抹茶を頂いている訳ではなく、ハーモニカをホルダーにセットしているシーンです。

それはそうとして、この長くて薄っぺらな弾き語り人生の中で、今回初めて歌詞(コード付)を見ながらライブをやりました。

子供の頃、陽水さんや拓郎さん、その他いろんなフォーク歌手のジャケット写真等で、入り組んだマイクスタンドや譜面立ての中で熱唱している場面を見て、そういう絵面にも憧れていたものですが、いざ歌の勉強を始めてみると、「歌詞を見ながら歌うと感情が込められないからなるべく見ない方が良い!」というような言葉を、どこかの場面で誰からともなく聞いたような聞かなかったような・・・。そんなあやふやながらも執拗な残響のせいで、これまでライブでは一切歌詞を見ながら歌ったことはありませんでした。

でも今回やってみて分かったことが二つありまして、まず譜面台の一部がマイクスタンドによって死角にならないよう工夫するのが意外と大変だったこと。歌っている時の首の角度とハーモニカを吹く時の首の角度も違いますし、ちょうど良い姿勢とマイクの位置、そして一番歌詞が見えやすい角度等々、セッティングに時間が掛かりました。

そしてもう一つ ー こっちが重要!ー は・・・・・・・、「歌詞を見ながら歌うと感情がこめられない」というのは全くの迷信・デタラメだったということ(怒)。

だいたい朗読する時は丸暗記なんかしないで目の前の文面を読んでますよね?あれで感情が込められないんだったら可笑しいでしょう?今回歌っている間もそれと同じで、一言一言その都度作品との深い交流が持てたようで、これまで我慢してきたことがバカバカしく思えました。

そもそもライブで取り上げるくらいですから大好きな歌ばかりで、歌詞カードを見なくてもほとんど歌詞を覚えてしまっていますが、カポに頼って同じようなコードばかりでギターを弾く身にとりましては、コードネームを要所要所でちょこっとカンニング出来る安心感!!は、何ものにも代えがたく感じられ、それが更に歌うことへの集中力を倍増させてくれたとも思いました。もう病みつきです、やめられません!!

松山千春さんは、「俺は歌詞覚えられないから。歌詞見ないと歌えないから。でもそれだと見栄えが悪いっていうんで俺紅白には呼んでもらえないの(笑)」と冗談めかして仰っていますが、逆立ちして歌おうがどんな身振りで歌おうが、歌手が勝負するのは歌そのものであって、歌が凄ければそれで良いと思うんですけどね。一時期衣装で競い合ってる方々と、それに期待して盛り上がってたような風潮もありましたけど、聞きたいのはシンプルに、ただただ良い歌なのだと思うのです。

※10月1日(土) 第十一回ミトミライブ

当日は夜7時まで仕事をさせてもらって、それからタクシーで笹塚へ向かうパターンとなりそうです。これは昨夏の再現ともなりますが、今回ちょっと違うのは、その後特に夜行バスに乗る等の予定はありませんので、遅れて参戦⇒なのに偉そうに5~6曲またはそれ以上?たっぷりと歌わせて頂く予定です。そんなんでミトミさんが付けてくれたあだ名が、“ タクシー・スター ” です。

◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈

2016年4月6日の記事でした。

この時出演させてもらっていたライヴの主催者であるミトミさん、僕が所属していた法人が解散するときにお手紙を出しましたが音信不通でそのまま現在に至っています。

いつも客席にいらしたこのミトミさんのお母さんが生涯で一番好きな歌が僕の一番得意で大好きな歌だというマッチングもやり易かったなぁ~。

願いが叶うならまたミトミライヴやりたいなぁ~。

ミトミさん、このブログもし読んでたら連絡してくださいね。また一緒にライヴやりましょう。