せわしない世の中で、せわしなくない生き方を模索実践提案することが僕の活動です。
かなり前ですがギャグソングの嘉門達夫さんが、「小児用バファリンの取り扱い説明書に『服用後に車を運転しないでください』と書いてある」、というネタをやってましたが、最近調べたら実際にはそうは書かれてなくて、『飲酒しないでください』でした。どっちにしても面倒臭いです。
それでも責任回避や先回り先回り兎に角先回りの世の中の象徴としては秀逸な出来映えで、このような取説は僕の活動の反面教師として燦然と輝いてます。
ワークショップではいつも、そんな普段すっぽりと嵌まり込んで抜けられなくなってしまった面倒臭さと真逆の営みが自らの内に息づいていることを思い出してもらう、そのことだけをやっている“積もり”です。
そして、メッセージなんてほとんどが伝わらないものなんだ、という事実もしっかり折り込み済みで活動している“積もり”です。
それでもやっぱり、ホンマにこないに伝わっとらんもんかというようなことがあると、かなり気持ちが打ちひしがれたように落胆します。期待なんかしてない筈なのに。
新型コロナウイルス·COVID-19が教えてくれること。
大切な人には伝えたい想いをはっきりと伝えること。
自分の呼吸が豊かになる人と共に歩むこと。
本当の理解者をしっかりと見極めること。
世間体や後先を気にせずに、心の赴くままに自由に生き抜くこと、またそれを制御しようとするような人とは勇気を持って関わらないようにすること。
自分の息づかいで、自分のリズムで、自分のタイミングで、自分の間で、自分の声で、自分の言葉で、自分の気付きで。この世に生まれた瞬間に、これら“自分の”は既に否応なしに“全て”と繋がっていて、所謂独りよがりとはなれません。妥協し、本当の“自分”に出会わないでいることが逆に独りよがりとなるのです。
本当の自分に出会うことは、全てに出会うことです。
ワークでは、やっぱりほとんど分かってもらえてないけど。ワークはワーク、実生活は実生活、であるならば、こんな無意味で無駄なな活動はありません。
コロナが気付かせてくれる様々な大切なことを忘れず実行し、後悔のないような生き方をします。
そしてもし無事に乗り切ることができたなら、冒頭·見出しに引用した仏陀の言葉を力強く実行したいと思います。