呼吸は切り替わる~名前のない、もう一つの呼吸法~

呼吸 声 歌 心 体 演奏 バランス 整える 緊張 リラックス  潜在能力 聞く 感じる 伝える 存在 表現 充実

とても品のいい大阪弁講座、おばちゃんから「オバハン💢」へ変わる瞬間

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道を人に尋ねる時、本当にその地域に予備知識もなく急いでたりすると、教えてくれた人を信用して素直に従うことが多いと思います。

ところがたまに、自分のおぼろ気な記憶を補完・再確認する為だけに人に道を訊いてくる人がいます。

僕はかなり以前にその記憶補完再確認パターンのおばちゃんに道を訊かれまして、完璧に知っている道順でしたので方向を示して差し上げましたら、どうもその人が想定していたのと道が逆だったようで、お礼も挨拶も無しにがっかりした表情でフラ~っと僕のもとを離れてすぐ近くに居た別の人に全く同じ質問を繰り返していました。

このような時、心の中では「せっかくちゃんと教えてやってるのに、このオバハンがぁー💢」となります(※あくまでも心の中では、です)。

また別の機会では、車道脇にある白線で囲ったパーキングメーターの扱いに関して「今日のこの時間帯は車を停めても良いのかどうか?」を縁あって訊かれましたので、その時たまたま明確な正解を知っていたものですから、「今日はここに停めると駐車違反になりますよ」と親切にお伝えしたところ、どうしてもそこに停めたかったようで、いきなり「この人ダメだわ」と相手のおばちゃんは仰いました。

こんな時も「それやったら最初からいちいち人に訊かんと勝手に停めたらええやんけこの、オバハンがぁー💢」と、若い時には“声に出して伝える上品な大阪弁”となるのです(※あくまでも若い時には、です)。

僕は何かを学ぼうとするときに、ここに登場したオバハン化したおばちゃんになっていないか、あ、僕の場合だと“オッサン”化したおっちゃんになっていないかを常に確認します。

学びに関して、自分の考えや理論を強化・肉付けするのに有利なものだけを探し始め、更にそれに合致しないものを斥け出したなら、それはもう学びとは言えないと、いつも思っています。そういうのは学びではなく唯の情報集めですね。

僕も、一見都合の良くないと思えるものに出会ってしまったら、やっぱり今でも多少戸惑いますが、それでも気が付けば「それにしても変わったことを言うなぁー、それは一体どういうこと、どんな感じなんだろう?」と第一印象に惑わされずに寧ろ興味を持って積極的にその世界観に入って行ったり包まれたりすることを楽しめるように、いつの間にか成長していました。

もう既に悟ってしまった(と、感じている)人、完璧な人はもう別次元なのでこの記事とは一切無関係となります。しかし少しでも何かを学ぶ気持ちがあるということは、少なくとも魚の小骨のようなものがどこかしらに引っ掛かっているのを自覚している訳で、今のままだと絶対にスッキリとしないのならば、これまでのことが全否定されるかのようなことこそ本当は最も歓迎すべきことと捉えて喜びにすら変えられるのではと思うのです。

僕は今現在、所謂“習い事”というものに通ってはいませんが、多くの方に呼吸を切っ掛けとして感覚的な問い掛けをさせて頂き、その生の存在全体としてのやり取り全てがある意味かけがえのない学びとなっています。

そうして、頭の中で展開される単なる考え事とは全く違う形で「今までのことは一体何だったんだ!」というものに出会ってしまうことが度々起きてしまいますし、現在進行形でそのような事柄とゆっくり、それこそ本当~にゆっくりと向き合っています。これはある意味進化の上では宿命です。

それを都合の悪いものとして封印するのか(厳密に言うと一度気付いてしまったらそれを封印するのは無理ですが)、戸惑いながらも柔和な態度でそれと対話するか。

この二つの態度の内、後者であること、僕のワークショップに“何か”を感じて会いに来てくださる方が実際に居られて、その“何か”を説明するとしたら、僕が今の話における後者であること、それ以外にはないと思います。

因みに、オバハンもオッサンも時と場合により親しみの強調となったりもしますから言葉は難しい。昔、関西圏のバラエティー番組(川崎麻世がデビューした番組ですが)に“屋台のオッサン”という素人の人気者が登場したりもしました。それから、そうそう、ミス花子が歌って大ヒットした「河内のオッサンの唄」ってのもありましたねぇ。「懐かしいなぁ~」······しみじみと思う。←これがもう、オッサンです。

※『プリン&キャッシー「テレビテレビ」』という読売テレビの番組(毎週日曜のお昼に放送、千里ニュータウンのセルシーというホールにて公開録画)では、名物コーナー「パクパクコンテスト」というのが大流行しました。音響に合わせて歌ってるフリだけすることを“口パク”と言うようになったのも、もしかするとこの番組が発祥かも知れません。このコーナーは後に独立した番組として一本立ちまでします。その後司会が横山プリンとキャッシーの二人から笑福亭鶴光になり『鶴光の「テレビテレビ」』として再スタートし、そこで川崎麻世がデビューの切っ掛けを作り、屋台のオッサンがいつも電話口で鶴光と絡んで人気者となったのでした。他にも草川佑馬を初期のパクパクから輩出しています。

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