呼吸は切り替わる~名前のない、もう一つの呼吸法~

呼吸 声 歌 心 体 演奏 バランス 整える 緊張 リラックス  潜在能力 聞く 感じる 伝える 存在 表現 充実

📕最近借りた本の中に見付けた素晴らしい一節📕

https://tonus-mn.jimdofree.com/ HPからもスケジュールはご覧頂けます。またメールによるお申し込みやお問い合わせもこちらのHPからが便利です。

·······················································································

f:id:nakayama-att:20191206005109j:image

いつもあらゆる種類の本を気になった順に図書館で予約して、貸出可の連絡が来た順に読み耽っているのですが、つい最近手元に来た「小説ブッダ ······ いにしえの道、白い雲」ティク·ナット·ハン(池田久代 訳·春秋社)の中に見付けたある一節を引用させて頂きます。

······それから笛の持ち主の若者がブッダに訊ねた。「師よ、あなたの演奏はすばらしい、私はこれまでの生涯に、このように笛を奏でる人に出会ったことがありません。私をあなたの弟子にして、笛の吹き方を学ばせてください」

 ブッダは微笑んで言った。「私は子どもの頃に笛の吹き方を習いましたが、もうかれこれ七年も笛を吹いたことがありません。しかし笛の音色は昔よりも美しくなっているようです」

「それはなぜですか。どうしてあなたの演奏は、七年間も練習していないのに上達したのですか」

「笛は、練習したからといって上達するものではありません。いま私が昔よりうまく吹けるのは、私が本当の自分を発見したからです。心のなかにあるそれぞれの至高の美をまず発見しなければ、芸術の高みに昇ることはできません。本当に美しく笛を奏でたいならば、〈気づきの道〉を修練して真実の自分を見つけなければなりませんね」(←引用ここまで)

······“笛”の部分を他の色々な事に置き換えて読めると思います。未熟な僕がどれだけこれとほぼ同じ内容のことをこれまで何度繰り返し訴えても心底受け入れてくれる人はなかなか居ないですし、信用されなくて当たり前、仕方のないことです。

更に、この文章はあくまでも小説であり伝説で、真偽を問うとかそういったレベルの話でもないくらい、「ここにこう書いてあるからといって、だから何なの?」と聞かれればそれまでといった類いのことです。

それでも、この文章に出会ったことで新しい勇気を頂いたように感じます。あとは、まず自分がどう実践するか、ですね。