呼吸は切り替わる~名前のない、もう一つの呼吸法~

呼吸 声 歌 心 体 演奏 バランス 整える 緊張 リラックス  潜在能力 聞く 感じる 伝える 存在 表現 充実

読む体験レッスンその0-1(気まぐれ不定期連載、やっと第3回、と見せ掛けて0回目、しかも長い!)

プロフィール欄にこのブログのタイトルが持つ意味や、活動のあらましを書いてはありますが、改めてそのページに辿り着くにはどうすれば良いかとやってみたら(わたしにとっては)ちょっと大変でした。ということは肝心な活動の目的や意味が多くの方に伝わっていないのかも?と急に焦ってきまして、それで以下にそのコピーを少し改訂し(今ごろになって)掲載させて頂きます。

わたくしtonus.mnこと中山雅夫は、呼吸と声(表現)に関する皆さんのサポート役です。
元々呼吸とは自身の生命を維持する目的で営まれています。
しかし、自分の外側へ向かって何らかの情報(エネルギー)を発信しようとする時、呼吸のシステムは切り替わります。
どう切り替わるのかといいますと、物凄く簡素化してお伝えするなら、普段の呼吸はどちらかというと息を取り込む時に能動的に努力し、息を体から外に出す時は一転リラックスするという傾向ですが、それが切り替わると息を取り込む時にはリラックス、吐き出す時に能動的に活動するということになります。
歌う、プレゼンする、告白する、きっぱりと断る、オーダーする、朗読する、台詞を言う、アナウンスする、助けを呼ぶ、投げる、打つ、ジャンプする、咄嗟に誰かを助ける・・・数え上げたらきりがないくらいに呼吸が切り替わる場面は日常の中にたくさんあります。
本来ならこれらの場面で自然に切り替わる筈の呼吸ですが、技術向上のために良かれと思って取り入れた情報が却って仇となり、スムーズに切り替わらなくなっている例のなんと多いことでしょう。
ですからここでお伝えする呼吸法は、そのまま放っておけば自動的に切り替わってくれる筈の呼吸システムを一から整理し、体に思い出させてあげること、それだけです。
しっかりと息を吸う、お腹に力を入れる、背筋を伸ばす・・・、確かに大切ですが、しかしある条件の下、それらは反応として至極当たり前に成果として現れてくれるもので、それらが先にありきでは無いのです。条件に応じて体が勝手にやってくれるていることをもし冷静に観察したならば、必要な分量だけしっかりと息は迎え入れられていて、お腹にも程好い充実感があって、背筋は気持ち良く伸びている、というのが正解で、それらを先回りして努力してしまうと上手くいかないことが多いということです。
普段の呼吸は多分、安静時呼吸とでも呼べば良いのでしょうが、ここで焦点を当てている180度逆の呼吸パターンにはどうも正式な名前が無いようで・・・。
そんな未だ名前のない“もう一つの呼吸法”。是非皆さん一人一人に体験して頂き、それぞれの名前を付けて頂けたらと思います。