なかやまのATT日記-140字では納まりきらない呟き

A=あるがままに T=とりとめもなく T=たいくつしのぎ・・・な日記。

やっと更新出来ました。大石さんと(元)盲導犬セロシアのこと その2

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頼んでもいないのにはっきりと断らないのは"Yes"と同じという傲慢な解釈によってパソコンが勝手にバージョンアップされてからブログ更新に手間取っていましたが、やっと操作出来るようになりました。

写真はセロシアの訓練の様子から大石さんに出会うまでを通して盲導犬育成の様子を紹介している写真絵本です。

外出することは大石さんとセロシアの共同作業であって、一方的に盲導犬が道順を把握して連れて行くというようなものではないと大石さんから初めて教わりました。それで渋谷という街は非常に"難しい"とおっしゃいます。教室が新南口側の明治通り沿いにあった時は、似たような入口のビルが並び過ぎてセロシアが迷ってしまったり、松濤に越してからは、途中の道のりで方々から聞こえて来る色々なコマーシャルの大音響が、大石さんの方向感覚を鈍らせて、それはそれは大変な思いなんだそうです。

道をはっきりと把握されるまで、よく駅や道の途中まで迎えに行ったのですが、その時でもセロシアはわたしを発見するや目を輝かせ、挨拶代わりに鼻先を膝に摺り寄せてくれました。

それから一緒にレッスンをやっていて一番の想い出は、ある時わたしがファルセットで少し高い音を出したら、寝そべって休憩していたセロシアが突然すっくと立ち上がって足元にピタッと寄り添うように並びに来たのです。訓練で笛を使うのかどうかは知りませんが、犬笛に似たような音が出ていたのでしょうか?とにかく見事な反応で、大石さんもそれを把握しておられて「今確かに急に反応しましたね~」とにこやかにおっしゃったのです。たしかにその時に出した自分の声は、余分な力が抜けたある意味お手本のように澄んだ声だったような気がします。あのような声は狙って出そうとすると似て非なるものになることが多いのですが、今度はセロシアには世界で一番耳の良いトレーナーとして教室に来てもらい、わたしも含めた迷える人間の声をその純粋な感覚で聞いてもらいたいと、今改めて思っています。